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【推し活マウントがしんどい】古参・グッズ量・ファンサ自慢の対処法

「推しが好き」という気持ちは同じはずなのに、なぜ私たちはファン同士で傷つけ合ってしまうのでしょうか。SNSを開けば、「歴の長さ」や「グッズの量」、あるいは「現場への参加数」を誇示し、暗に他人を見下すような言葉が溢れています。また、仲の良いオタク友達だと思っていた相手から、ふとした瞬間に「私の方が推しに認知されている」「あなたはまだ新規だから」と捉えられるような言葉を投げかけられ、モヤモヤとした黒い感情を抱いた経験がある人も少なくないでしょう。これが、推し活における「マウント」の呪縛です。

本来、推し活は自分自身が幸せになるための活動であり、他人と優劣を競う競技ではありません。しかし、自身の承認欲求を満たすために、他人を踏み台にして優越感に浸ろうとする「マウンティング女子(男子)(ゴリラ)」は、どの界隈にも必ず存在します。

本記事ではマウントあるあると、その対処法を紹介します。

推し活でのマウントあるある

友達との会話やSNSで感じるマウントあるあるを紹介します。

「古参アピール」による歴マウント

推し活において最も古典的であり、かつ反撃が難しいのが「ファン歴(古参)マウント」です。「昔の〇〇くんはもっと尖ってたよね」「デビュー前の時代を知らないなんて損してる」といった言葉で、新規ファンに対して「私の方が長く彼らを知っている」「私の方が彼らの本質を理解している」と暗に主張してくるパターンです。これは、どれだけお金を積んでも埋められない「時間」のマウントです。

新規ファンが純粋に「今の推し」を褒めているのに、「あ~、でも昔のあの曲の方がエモかったけどね」と水を差したり、「最近ファンが増えて変わっちゃったな(古参の私だけが気づいている変化)」と嘆いてみせたりする行動もこれに含まれます。マウントをとる人たちは、新規ファンを見下すことで、自分の立ち位置を必死に守ろうとします。

このマウントの厄介な点は、アドバイスや思い出話のふりをして行われることです。「昔はこうだったから教えてあげるね」という親切心を装いながら、実際には「お前は何も知らない新参者」というレッテルを貼ってきます。言われた側は「教えてくれてありがとう」と言わざるを得ず、モヤモヤとした劣等感だけが残るという構造になっています。

歴史を知っていることは素晴らしいことですが、それを他者を攻撃する武器にするのは間違いです。「昔から応援している私」が偉いのではなく、「今も昔も頑張っている推し」が偉いだけなのですが、マウントを取る人はその主語を自分にすり替えてしまっているのです。

「課金とグッズ量」による財力マウント

推し活とお金は切っても切り離せませんが、「使った金額=愛の大きさ」という図式を押し付けてくるのが「財力マウント」です。SNSに大量のCDタワー(積んだCD)や、部屋を埋め尽くすグッズの写真を投稿し、「今月はこれだけしか積めなかった(泣)」などと言いながらも、数十万円、もしくはそれ以上積んだことをアピールしてきます。

ランダムグッズの交換や譲渡の場面でも、このマウントは発生します。「〇〇(レア)を自引きした」という報告を過剰に行ったり、交換条件で上から目線の態度を取ったりすることで、自分が「運」と「財力」の両方を持っている強者であることをアピールします。

このタイプは、推しを応援することよりも、「お金を使える自分」に酔っているんですよね。推しをアクセサリーのように扱い、自分の経済力を誇示するためのツールにしているのです。その虚栄心に巻き込まれると、自分も無理をして散財するハメになるため、お金使うことしか自慢できないんだなと受け流すようにしましょう。

「全通・多ステ」による現場マウント

「現場(ライブやイベント)に足を運ぶ回数こそがファンの正義」とするのが、「現場マウント」です。「全通(全公演参加)しました!」「地方も海外も全部飛びます」というアピールを通じて、たくさん行ける自分を自慢してきます。

さらにチケットの当落でも「全名義確保!」「チケット余りまくって大変…」などと、チケット確保能力の高さを自慢げに語るのもこの一種です。正規のルートで努力している人が馬鹿を見るような発言を平気でするため、周囲からの反感を買いやすいタイプでもあります。

現場数のマウントを取る人はそれしか自慢することがないので、永遠にたくさん行けることを話してきます。

「ファンサ・認知」による特別扱いマウント

推し活マウントの中で最も感情を逆撫でするのが、「ファンサ(ファンサービス)マウント」や「認知マウント」です。「ライブ中に〇秒も目が合った」「私にだけ応えてくれた!」「握手会で『また来てくれたね』って言われた(認知)」といったことを、言ってきます。大半は盛っていたり虚言だったりしますが…

これは単なる自慢話にとどまらず、「推しは他の誰でもなく、私を見ている」「私はその他大勢のモブとは違う特別な存在だ」という気持ちを含んで話してきます。「〇〇くん、私のこと好きすぎでしょ(笑)」などと何をされたか言われたかなどを濁しつつも、特別な対応をされたことをアピールしてきます。

このマウントの根底にあるのは、強烈な承認欲求と独占欲です。推しを独り占めしたい、自分だけが特別でありたいという子供じみた欲求が、他人への攻撃性となって表れています。本当に特別扱いならわざわざ他人に言う必要はないですからね。みんなにしていることを自分だけだと勘違いしている人がほとんどです。

「知識・考察」による解像度マウント

お金や行動力ではなく、「知性」でマウントを取ってくるのがこのタイプです。「この歌詞の本当の意味ってこうだよね」「この演出は〇〇のオマージュなんだけど、気づかない人多いよね」と、自分の知識量の多さや考察の深さをひけらかし、気付いていないファンを「ニワカ」として見下します。

こういったマウントを取る人たちは、推しの作品を純粋に「かっこいい」「可愛い」と楽しむことを許さず、「文脈を理解しないと楽しむ資格がない」という空気を醸し出します。「考察班」を気取り、自分の解釈だけが正解であるかのように振る舞い、異なる意見を持つ人を論破しようとすることもあります。

「もっと勉強してから発言して」「その解釈は解像度が低い」といった言葉で、新規ファンやライト層の口を塞ごうとします。推し活には本来、楽しみ方に正解も不正解もないはずですが、勝手に「正しい楽しみ方」という基準を作り、そこで優位に立とうとするのです。

このタイプはプライドが高く、自分が界隈のご意見番でありたいという欲求を持っています。知識は共有して楽しむものではなく、他人を殴る棒として使われているのが悲しい現実です。

推し活でマウントを取る友達の対処法

もし友人がマウントを取ってきたら、まともに戦ってはいけません。相手の承認欲求を満たしつつ、自分の心を守る「大人のスルースキル」を発動させましょう。

「すごいね!さすが!」と機械的に持ち上げて強制終了させる

マウントを取る人の目的は、「自分が優れていることを認めてほしい」「羨ましがってほしい」という承認欲求の充足です。これに対抗したり、不機嫌になったりすると、相手はさらにヒートアップしてマウントを重ねてきます。最も効果的かつ省エネな対処法は、感情を込めずに相手を全肯定し、会話を終わらせることです。

魔法の言葉は「すごいね!」「さすがだね!」「プロだね!」の3点セットです。「私の方が古参」と言われたら「さすが師匠!歴史を知ってるね!」と返し、「ファンサもらった」と言われたら「すごい!愛されてるね!」と即座に返します。相手が欲しい言葉を先回りして与えてしまうことで、それ以上アピールする必要性を消滅させるのです。

ポイントは、心の中で「はいはい、業務連絡終了」と割り切り、感情を一切動かさないことです。相手を「承認欲求に飢えたかわいそうな人」と客観視し、慈悲の心でお世辞を恵んであげる感覚でいましょう。満足した相手は、それ以上あなたを攻撃してこなくなります。これを繰り返すと、相手にとってあなたは「張り合いのない相手」となり、マウントのターゲットから外れる可能性もあります。

「よかったね」の後にすぐ話題を変える

相手のマウント話を長く聞くのが苦痛な場合は、肯定の言葉を短く挟んだ直後に、全く別の話題へと強制的にハンドルを切るテクニックが有効です。「認知されてたんだ、よかったね! あ、そういえば次の遠征の新幹線って予約した?」というように、推し活の実務的な話や、全く関係のない世間話に切り替えます。

マウントを取る人は自分語りが大好きですが、あからさまに話題を変えられると「自分の話に興味がないのかな」と察します。もしくは、話の腰を折られたことでリズムが崩れ、マウントを続ける気力を削がれます。

この時、推しの魅力についての話題(「昨日のMV見た?」など)に切り替えるのも手ですが、そこからまた「あのMVの考察だけど~」とマウントに繋げられるリスクがあるため、できれば「事務的な話題」や「相手がマウントを取りにくい別ジャンルの話題」に逃げるのが安全です。会話の主導権を相手に渡さないことが、身を守るコツです。

物理的・デジタル的に「距離を置く」

言葉での対処に限界を感じたら、行動で距離を取りましょう。SNSであれば、ミュート機能を活用し、相手の投稿が目に入らないようにします。DMやLINEの返信速度を意図的に遅くし、「忙しいキャラ」を装うのも有効です。即レスをすると、相手は「この人は私の自慢を聞いてくれる」と認識し、依存してきます。

リアルの友人であれば、一緒に現場に行く回数を減らしましょう。「今回は一人でゆっくり見たいから」「仕事の都合でギリギリになるから」と理由をつけて、現地集合・現地解散にする、あるいは席を別々にするなどの対策を取ります。

一緒にいる時間が長ければ長いほど、マウントを取られる機会は増えます。「推し活は一人でもできる」という事実を思い出し、ストレス源となる友人とは、推し活以外で遊ぶか、あるいはフェードアウトすることも検討すべきです。あなたの精神衛生を犠牲にしてまで維持すべき友情などありません。

「私は私のペースで楽しむ派だから」と笑顔で宣言する

マウントを取る人は、「ファンならこうあるべき」という自分の価値観を押し付けてきます。これに対しては、「価値観が違う」ことを明確に伝えるのも一つの手です。「あなたは全通しててすごいね。私はマイペースに楽しむのが合ってるみたい」「私は茶の間で沸くのが好きなんだよね」と、自分のスタイルに満足していることを笑顔で宣言しましょう。マウントをしてくる人には「負け惜しみ」と捉えられてるかもしれませんが、所詮マウントを取る人種です。スルーしましょう。

ここで重要なのは「できない」のではなく「あえてそうしている」というスタンスを見せることです。はっきりとそう言われてしまえば、相手はつけ入る隙を失います。「この人は別の競技をしている人なんだ」と認識させれば、比較対象から外れることができます。

毅然とした態度で「私はこれで幸せ」と言い切る人は、マウントを取る側からすると非常に攻めにくい存在です。自分の軸をしっかり持っていることをアピールしましょう。それでもしつこい場合は「わたしは少ない公演でも満足できるくらい幸せなんだよね」と言ってあげましょう。

最も信頼できる別の友人に「ネタ」として昇華する

マウントを取られて溜まったストレスは、一人で抱え込まずに発散しましょう。推し活とは関係のない友人や、価値観の合う推し活仲間に、「今日こんなマウント取られちゃってさ~、すごくない?」と笑い話(ネタ)として話すのです。

「可哀想な私」として愚痴るのではなく、「滑稽なマウントおばけに遭遇した」というスタンスで話すことで、相手の行動を客観視でき、笑い飛ばせるようになります。「あるあるだよね~」と共感してもらうだけで、心の重荷は驚くほど軽くなります。

ただし、SNSの公開アカウントで愚痴ると、それが巡り巡って本人に届いたり、新たな火種になったりするリスクがあるため、必ずクローズドな場(鍵垢やLINE、居酒屋など)で行うようにしましょう。毒は体内に溜めず、安全な場所で吐き出すのが鉄則です。

推し活マウントを受けないためにできること

マウント被害をゼロにする最強の方法は、「マウントを取らせない環境」を自分で作ることです。攻撃の隙を与えない、鉄壁の防御スタイルを確立しましょう。

ソロ活を基本スタイルにする

マウントを受けないための最も確実で、最強の方法は「ソロ推し活」に徹することです。友人と連れ立って現場に行ったり、SNSで密に交流したりするからこそ、比較や競争が生まれます。基本を「一人行動」にすれば、誰からも干渉されず、誰とも比較せず、純粋に推しと自分だけの世界に没頭できます。

一人でライブに行き、自分の好きなタイミングでグッズを買い、終わったら余韻に浸りながら一人で帰る。この圧倒的な自由と気楽さは、一度知るとやめられません。「寂しい」と思うかもしれませんが、マウントを取られてイライラする時間と、一人で推しの尊さを噛み締める時間、どちらが幸せかは明白です。

「現場で会おう」という誘いも、「一人が好きだから」と断ってしまえば良いのです。ソロ活は、自分の心を守るための最強の盾であり、大人の推し活の基本スタイルと言えるでしょう。

SNSで交流しない、他人の投稿を見ない

SNSはマウントの温床です。タイムラインを眺めているだけで、頼んでもいない自慢話やマウントが飛び込んできます。これを防ぐには、「SNSを見ない」、あるいは「公式からの情報収集のみ」にすることが有効です。

他人の投稿を見るのは公式情報チェックの時だけにし、ファンのツイートは意識的に見ないようにします。あるいは、自分の感想を呟くためだけのアカウント(壁打ち垢)を作り、誰もフォローしないという運用方法もあります。これなら、自分の「好き」を吐き出しつつ、他人のノイズを遮断できます。

また、自分のプロフィールに「同担拒否」「絡み不要」と書いておくのも、バリアとして機能します。SNSを交流ツールではなく、備忘録や日記帳として使う意識に切り替えることで、マウント被害は激減します。

参戦予定公演やグッズ購入数を公表しない

マウントを取られるきっかけの多くは、情報の開示です。「〇〇の公演に行く」「グッズを〇個買った」という情報を自分から発信すると、相手はそれを見て「私の方が上だ」と被せてくるのです。これを防ぐには、自分の推し活状況を秘密にする(ステルス推し活)ことが効果的です。

どこに行くのか、何を買ったのか、ファンサをもらえたのか、これらの情報を一切SNSや友人に漏らさず、自分の中だけで完結させます。相手はあなたの手札が見えないため、比較のしようがなく、マウントを取りようがなくなります。

「秘密の推し活」は、自分だけの宝物を守るようでワクワクするものです。承認欲求を捨て、情報はブラックボックス化する。これが賢いオタクの処世術です。

自分の幸せは自分で決める

物理的な対策と同時に、メンタル面の防御も固めましょう。「推し活の正解は人それぞれ違う」という事実を深く理解することです。全通が幸せな人もいれば、茶の間が幸せな人もいます。グッズの山が幸せな人もいれば、ミニマリストな推し活が幸せな人もいます。

自分の幸せの定義を、他人に委ねないことです。「私はこのペースが心地よい」「私はこの推し方が一番楽しい」と思えていれば、他人から何を言われても「ふーん、あなたはそうなのね」と流せるようになります。

マウントを取ってくる人は、自分の幸せに自信がないから他人と比較するんです。あなたが自分の幸せに確固たる自信を持っていれば、そのオーラは相手を寄せ付けません。「よそはよそ、うちはうち」。この最強の言葉を胸に刻みましょう。

マウントを取りそうな人とは繋がらない

新しい人間関係を作る際、マウント気質のある人の特徴を見抜き、最初から距離を置く予防線も大切です。そもそも「同担拒否」などとわざわざ書いてある場合は、自分と同担ではなくても同担に対するマウント投稿を見る羽目になり、気分が悪い可能性もあります。

また、投稿内容を見て、頻繁に数字(金額や個数)を出している人、他者への批判的な言動がある人、「私信」「認知」といった言葉を多用する人とは、仲良くならないのが賢明です。

直感で「この人、ちょっと圧が強いな」「張り合ってきそうだな」と感じたら、その勘はたいてい当たっています。無理に友人を増やそうとせず、厳選された少数の理解者、あるいは孤独を選ぶ勇気を持つことが、平穏な推し活への第一歩です。

相手はマウントを取っていない可能性も

「マウントを取られた!」と思うのは、自分自身が他人ばかりを気にしていたり満たされていない可能性もあります。単純に相手は楽しかったライブの感想をつぶやき、入った公演数の記録をSNSでしているだけかもしれません。また嬉しかったことを友達にも聞いてもらいたいという純粋な気持ちの可能性もあります。

しかし、相手の現場記録や思い出話がすべてがマウントに聞こえるのは、自分自身の心が疲れているのかもしれません。推し活に満足いっていないのか、はたまた相手に苦手意識があるのか…今一度相手の言動と、自分自身の心を見つめ直すといいかもしれません。

さいごに

推し活におけるマウント合戦は、推しへの愛とは全く無関係な、単なるエゴのぶつかり合いです。そんな不毛な争いに、あなたの貴重な時間と心をすり減らす必要は1ミリもありません。

マウントを取ってくる人は、推しを見ているようで、実は「推しを通して自分」しか見ていない、かわいそうな人たちです。そんな人たちの言葉に傷つくよりも、推しの素敵な笑顔や、作品の素晴らしさに目を向けましょう。

あなたの推し活は、あなただけのものです。誰かと比べる必要もなければ、誰かに証明する必要もありません。「私は私のままで、推しを応援していて幸せだ」。そう胸を張って言えるスタイルこそが、最強であり、最高の推し活なのです。雑音はミュートして、あなただけの愛を、自由な心で貫いてください。

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